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10. 男娼.....


初めて会った男女が数十分後には裸でひとつになる。


私はこれが出来れば何でも出来ると思った。


わずかな時間の中で信頼を得て全てをさらけ出してお互いを貪る。


この世はすべて人と人のコミュニケーションで成り立っている。


セックスこそが最高の男女のコミュニケーションだと思うし、お互いを分かりあえる最高のツールだと思う。


日常では出会うことのない男女がネットで繋がり知り合う。


セックスを通して多くの経験と知識を得ることができる。


相手を癒す事が自分の癒しになるし、相手を喜ばすことが自分の喜びにもなる。


一方で、セックスは心も持って行かれる。


そのために男娼の世界ではお互いが本気にならないようにお金と言うかりそめの防波堤を築くのだ。


依頼主の女性も一回の依頼でそれなりの出費がある。


ある程度の経済力が必要だし、そう言う女性ほど自分を磨いて魅力的な女性が多い。


エスコートするこちら側もある程度の社会的経験や振る舞いがなければ相手を満足させることは出来ない。


私は会社を経営していた経験もあれば、商社マンとして欧米を渡り歩いた経験もある。


お客様を一流のレストランで接待し満足させる、と言う仕事で培ったいわゆる「男芸者」の経験がこの仕事でも役に立ったのだ。


最高のサービスを与えるには最高のサービスを知らなければならない。


そんな経験がこの男娼の仕事にも役立っている。


伊豆の温泉。


D子のためにとった宿は伊豆の山奥に佇む奥座敷の中の奥座敷と言うような場所だった。


海岸線から少し車を走らせ山の中にあるこじんまりとした宿だ。


気を付けていないと通り過ぎてしまいそうな門構えで、少し奥へ入るとその旅館はあった。


大人の男と女がお忍びで来るような古いお屋敷のような佇まい。


D子は極上の女だった....


物腰の低い振る舞いや恥ずかしそうに微笑む笑顔が凄く色っぽい。


部屋には露天風呂が備え付けてある。


二人の目が合い見つめ合った。


自然とD子の肩に手を廻しそっと抱き寄せた。


『あ・・・、ふぅ....っ』


D子の吐息が漏れる。


私は左手でD子のうなじを掴み右手で髪を掻き上げながら顔を近づけた。


唇を近付けるとD子は少し唇を開けた。


もう何かタガが外れたかのようにお互い唇を吸いあった。


いきなりのディープキスで唇を求めあい、大きく開いたD子の口の中に舌を滑り込ませた。


感情が高ぶり激しく舌を絡ませ合いながら求めあった。


『ああっ~~』とD子の吐息。


ほどよく垂れているが張りがあるおっぱい。


乳首はツンと上を向いている。


ペロッと乳首に舌を当てただけでD子は仰け反った。


更に愛撫を続けた。


D子の顔をみると何とも色っぽい。


半開きの口から舌を出し自分の上唇を舐めている。


その顔を見て思わずディープキス、そして口に指を入れると彼女は貪るように指を舐めまくった。


凄く感じやすい体だ。


こんな女が彼女だったら....


大陰唇に触れるとさらに背中を仰け反らし悶える。


さぁ~、そろそろクンニだ。


D子の股を広げオマンコを見るとすでにぱっくり割れて、膣の中も丸見えでクネクネ動いてペニスを求めている。


膣口を舐めると膣の中がうごめいているのが分かる。


クリトリスを優しく吸うように愛撫しながら人差し指の第1関節を入れるやいなや体をのけ反り、


『アアアァァァァ・・・』


と叫んだと思った瞬間、潮を吹いた!


口で潮を受け止め、さらにクリトリスを舌先でそうっと刺激しながら膣に指を入れると、膣が風船のように膨らみ始めた。


オマンコが空気を吸い込みパンパンに膨らんでいる。


そして今度はその空気を一挙に吐き出しながら膣が収縮して、入れていた指をもの凄いチカラで締め付けた。


それを2〜3回繰り返すうちに、


『もうだめ....』


『イレテ....!』


可愛いくて、か細い声で囁く....


ペニスをそうっと入れた、その瞬間、


『あ゛ぁぁぁぁっ!』


『イクゥゥ〜っ』


囁くような声を出しながら体を海老反りに仰け反らし潮を吹きながらイッテしまった。


D子の膣の中が動いてもの凄いチカラで締め付けて来る。


尋常な膣圧ではない。


さらに奥へ入れて少しずつペニスを動かし始めると、


『あぁっ! ダメ、ダメ!』


体をビクンビクンさせながらまたイッテしまった。


D子はイッタあと死んでるのかと思うほど息が止まる。


その後に息を吐き出し、体からはじんわりと汗が滲み出す。


もの凄く感度の良い体だ。


セックスを終え、しばらく休んだのち、部屋の露天風呂に浸かる。


疲れた体に温泉のお湯が優しい。


D子を抱きしめながら露天風呂に浸かり、ふたりで景色を眺める。


あぁ、なんと満たされる時間だろうか。


周りは日も沈みかけ、薄暮の時間。


二人とも浴衣に着替え露天風呂のデッキチェアに腰掛け、ぼ~っと星を眺めていた。


この仕事をするとき、依頼主の好みを把握することが非常に大事なことだ。


相手の好みや嫌な事、触れてはいけないことをリサーチするのが仕事の第一歩。


それから色々提案して行く....


これはどんな仕事でも基本中の基本だ。


翌日の朝食後、二人は部屋の露天風呂に入り午前中の明るい日が差し込む部屋で最後のセックスをした。


もうD子は明るいところでも全然恥ずかしがらない。


更に大きく腰を振りながら大きな声を上げイキ果てた。


『もうこれ以上イケないわ....』


三回目のセックスが一番良かったようだ。


セックスは相手の女性によって様々なセックスになる。


同じセックスなんて存在しないし、同じ相手とでもその日の気持ちによってセックスは違ったカタチになる。


セックスはとても繊細で心を現す行為なのだ。


さぁ!お別れの時間。


『ありがとう。また連絡くださいね。』


私がD子に挨拶をすると、


『こちらこそありがとう!とても楽しかったわ。あんなにイッタの初めてよ!』と言いながら雑踏の中へと消えて行った。



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