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23. 何一つ不満はなかった、セックス以外は....


P子は夫に不満は無かった。


残業などで帰宅は毎日遅いが、土日は完全に休みで、買い物に付き合ってくれたり、子供と一緒に遊んだり、時には家族で出かけたり、やさしい夫だった。


セックスは週に1回、金曜日の夜。


3LDKのマンションの寝室で、1番下の子供が寝てる横でのセックス。


子供が寝てるのを確認しながら声を殺して、いきなりパジャマを捲り上げられ乳を吸われるところからスタートする。


そのままパンツを下げられクンニが始まる。クリイキするP子は、だんだん感じてくるが、声は出せなく必死に堪えるも最近はイクまで舐めてもらえない。


オマンコを舐めていた夫は、「もういいか」と言わんばかりに今度は自分のペニスを彼女の口に近ずけフェラチオを要求する。


フェラチオと手コキでフル勃起したペニスは、そのまま彼女のオマンコに差し込まれる。


ここで初めてのキス。


夫は彼女の口に吸い付きながら激しくピストンを繰り返し「うっ」と言ったかと思うと素早く抜いたペニスをP子の腹の上に突き出しで射精して終了。


彼女は射精した夫の精液をテッシュで拭き取りながらバスルームに駆け込むのであった。


お互い下半身だけ露出したセックス。


夫が乳を吸い始めてから射精するまで、かかった時間は約15分。


10分で終わる時もあった。


酒もタバコもギャンブルもやらない夫。


給料もすべて家に入れてくれて子煩悩な夫には何一つ不満はなかった、セックス以外は....


セックスを終えたあと、シャワーをマンコに当てながら指でクリイキするまでオナニーするのが日課になっていた。


ベットに戻る頃には、旦那のイビキが部屋中に鳴り響いていた。


そんなP子の体の奥底から、時折どうしようもない性的欲求がもたげて来る。


オナニーだけでは押さえることが出来ない性欲が....


そんな時に目にしたのが、美容院に置いてあった女性誌の『女が利用する風俗』の特集の記事だった。


押さえきれない性欲に襲われた時、色んな理由からそれが叶わない女性は意外に多い。


満たされないセックスライフを送っている女性にとって、その思いはやり場のないモノになってしまう。


P子のように夫がいても自分の性欲を叶えることが出来ずに悩んでいる女性はとても多い。


彼女のように夫の射精欲のためのセックスや、ルーティン化された退屈なセックスでは自分の欲求が満たされることはない。


しかし自分の性欲や性癖をパートナーと語れる夫婦はほとんどいない。


いまさら夫に自分の性について話すのも気が引ける。


本来セックスは男女で楽しむモノだが、日常の夫婦生活でそれを充たすのはとても難しいことなのだ。


もっと私の欲求を満たしたい。


「激しく求め合いたい」「大きな声を出して感じたい」「 まだ見ぬ未知の領域にいってみたい」「夫以外の男性と激しいセックスをしてみたい」


初めてP子に会った時の印象は、家事をテキパキこなしている誰が見ても主婦だと分かる40過ぎの普通の女性だった。


この1日は彼女にとって、日常のことを全て忘れて非日常を楽しむことが出来る貴重な時間だ。


夫とは出来ない要求を満たすために。


そんな彼女はいつもは出せない大きな声を上げて感じていた。


「こんなに感じたのは生まれて初めて」


「久しぶりに女に戻れた」


「また明日から主婦業と仕事、頑張れるわ」


何度も何度も、感謝と感動を伝えて帰って行った。


女性にも強い性欲があり、色んな性癖がある。


性的な妄想や願望などの欲求を持ち、セックス中にああして欲しい、こうして欲しいと妄想する。


しかし多くの女性は、「エロく思われたくない」「言うのが恥ずかしい」「言って引かれるのが怖い」などの理由で自分の願望をひた隠しにしていることが多い。


ましてや日頃の忙しい時間の中で、そうセックスだけに時間を取っていられない。


夫とのセックス経験しかなかったP子は、性欲が溜まりに溜まった妄想一杯の盛りのついたメスになっていても体はまだ開発途上の女性だった。


1回、2回と回を重ねる度に、彼女はどんどんリクエストしてくれるようになった。


『イクまでクンニをつづけて欲しい』


『バックの時はお尻をパンパン叩いて欲しい』


『私から攻めたい』


『あなたの気持ち良いことを教えて欲しい、そして声を出して感じて欲しい』


そしてもともと持っていた強い性欲に火がつきエロい発情した女へと変身していったのだ。


クリトリスだけでなく膣の中も気持ち良いのが分かって来たP子はさらに性的好奇心が加速していった。


全てを解放して自分をさらけ出すようなセックスをすることで、心から満たされた喜びを感じることができる。


普通の主婦だったP子は最初とは比べものにならないくらい女らしく妖艶な女になっていったのだ。


「私はこのために毎日生きているのかもしれない....」


彼女がぽつりと呟いた。







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