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17. 死ぬほどセックスがしたい女


性欲の強い男性や女性がいる一方で、性欲の弱い男性や女性もいる。


「性欲は生まれつきなのか?」


答えは、「イエス!」


背の高さや運動神経が違うように性欲の強弱も生まれつきの要素が大きいと思う。


昨今話題になっている『草食系男子』は、社会環境の変化で欲望が減少した男性のことだが、このような「時代による傾向」があるのも確かだが、大部分は生れついたもの。


もともと「女が大好き、セックスしたくてたまらない」という男性と、「別にセックスなんて生活になければないでいい」 という男性とでは明らかに違う体質だと思う。


ある夫婦を例に話すと、夫は、「性欲はないわけではないし妻に対する愛情はある。でもセックスに時間をかけたくない。仕事や他のことを考えたり、人生には他にすることがたくさんあるのに、セックスに時間やエネルギーを割けない」といい。


妻は、「セックスは愛情表現。もちろんそれがすべてじゃないけれど、体を重ねる安心感があることで相手とのつながりを感じるもの。」と訴えた。


夫には、もともと「突き上げるような性欲」がなく、まれに性欲を感じる時も、それは性欲というより「射精欲」だ。


出したいだけなので、普段はオナニーで済ませているし、妻とする時は、さっさと入れて終わらせたいのが本音だった。


長々と前戯をする意味もわからなかったのである。


能力や容姿に恵まれ、趣味も友人も多い夫は、セックスによって自己の存在価値やパートナーからの愛情を確認する必要性を感じていなかったのだろう。


この夫婦は何度も話合ったが平行線で、結局離婚したそうだ。


このように性欲が弱くセックスに重きをおいていない男性、セックス以外の関係性で満足している男性は少なからずいるというのが現実らしい。


そんな中、J子という20代後半の歯科助手をしている女性から依頼があった。


彼女の要望は、「頭がおかしくなるほどセックスがしたい」 ということだった。


会ってみると少し自暴自棄になっているような節があるのでカウンセリングがてら話しを聞いてみた。


数か月前に、大好きな彼氏にフラれてしまったらしい。


その理由は、彼女があまりにもセックスをしたがるので彼氏に引かれたというのだ。


「正直言うと、女からそれだけ求められると、逆に全く性欲がわかなくなる。別に俺でなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。そういうのが好きな男を探した方がいいよ」と言われたらしい。


J子は、「付き合っている時は、浮気とか考えたこともなかったし、だからこそ毎日のように彼に求めてしまっていた。それがいけなかったみたい....」と 寂しそうに呟いた。


それから暫く我慢していたが、毎日毎日したくてたまらなくて、彼と別れて死にたいくらい寂しく、セフレでいいから体の関係を続けたい、セックスだけでもして欲しいと今でも願っているという。


そして彼女は私に、「私って病気なんでしょうか?異常に性欲が強い病気があるって聞いたことがありますが、病院に行った方が良いのでしょうか?」 と聞いてきた。


彼女は一度プロの男性に自分の性欲を見てもらって異常だと言われれば病院に行く覚悟で連絡して来たと言う。


私にしてみれば、それくらいの性欲は異常でもなんでもない普通の性欲だが、他に比べるすべのない彼女にとっては深刻な問題になるのだろう。


J子くらいの性欲なんて可愛いもの。


別に他人に迷惑かけている訳じゃないし全然気にしなくて大丈夫。


彼とのことはお気の毒だけど、長年連れ添った夫婦でも、性の不一致で離婚する時代なのだから、合わなかったと思ってさっさと忘れたほうがよい。


大体、こんな素直でエッチな娘をつかまえて、引くだ、性欲がわかなくなるだ、ってお前は何様のつもりだ!このフニャチン野郎が!「俺じゃなくてもいいんじゃないか」って?何を偉そうに!お前の粗チンじゃ相手がつとまらないってことだ!


あっ!申し訳ない。


J子の話を聞いていると、その彼氏に段々腹が立ってきて言葉が乱暴になったが、確かに最近、彼女のような性欲旺盛な女子に太刀打ちできる男性が少ないのも事実なのだ。


「したいことが見つからない」なんて悩んでる人が多い世の中で、「死ぬほどしたくてたまらないことがある」というのは天賦の才能!


多いに活かして人生を楽しんだほうがいいというものだ。


「こんなヤリマンじゃ彼氏が出来ないんじゃじゃない?」なんて心配ご無用!


世の中には、自分の性欲や性癖を受け入れてセックスを楽しんでいる女性はたくさんいる。


みんな自分の人生をポジティブに楽しんでいる。


そんなJ子の性欲は悩むほどではなく普通の性欲だった。


セックス依存症でもない。


体中時間をかけて愛撫して、足の指からアナルのシワの一本一本からオマンコのヒダすべてを舐めつくし、クリでイカセてからの挿入。


膣内の感度もいいJ子は中でもイッタ。


「こんなところ舐められるのは始めて」「もうダメ、イキそう....」「ああぁぁ中が気持ち良い」


いくらセックス好きと言ってもJ子の経験は浅かった。


「こんなに気持ち良かったのは始めて。」「今までのセックスは何だったんだろう。」


J子は生れて始めてセックスで感動したと漏らした。


いつも美味しいと思って食べていた料理が、より美味しいものを知った時に、今まで食べていたものが大して美味しいものではなかったことに気づく時がある。


色んなものの違いが分かったり、良いモノと出会う感動もある。


J子はあんなチンケなフニャチン野郎のことは忘れるだろう。


セックスは回数も大事だけど、その質も大事だ。


そして一番大事なのはセックスを通して愛を伝えること。


それをJ子に伝えたかった。






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